玄米とギャバ

玄米

玄米は稲から外側のもみ殻だけを取り除いたものです。

栄養価が高いとされる玄米は、胚芽、ぬか層、胚乳からできています。

玄米にはビタミンA、ビタミンC、ビタミンDを除いたほとんどの栄養成分(たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維など)がバランスよく含まれています。

発芽玄米は、玄米を水に浸けて発芽させたものです。

玄米は発芽するときに、粒の中に酵素を活性化させます。このときに成分が変化してギャバが増加します。

ギャバはアミノ酸の一種で血圧の降下、中性脂肪の抑制、賢蔵・肝臓の機能を高める効果があります。玄米にはギャバが豊富に含まれています。

ギャバは他にも、自律神経を調整させ、イライラを軽減し、脳の働きを促進させます。

精白米は、玄米からぬか層と胚芽を全て除いて胚乳だけになったものです。

胚乳にはビタミンや脂肪が多く含まれ、ぬか層にはビタミンB1、B2、ナイアシンが多く含まれます。

玄米を精白米にすると、残るのは亜鉛とでんぷんくらいになってしまうのです。

玄米を精白米にすると減少する栄養素とその働きをあげてみます。

ビタミンB1:玄米0.41→精白米0.08(mg)

ビタミンB1が不足すると、イライラしたりだるくなったり、やる気がでなくなります。

またビタミンB1はアルコールの分解も助けてくれます。お酒をよく飲む人は不足しやすい栄養素です。

ビタミンB2:玄米0.04→精白米0.02(mg)

皮膚や粘膜、目を健康に保ち、脂肪代謝を促進する作用もあります。

例えばコレステロールや中性脂肪が血管の壁に沈着して起きる動脈硬化の原因は、過酸化脂質(脂質の酸化によってできる物質)の増加によって細胞膜がもろくなり、動脈の血管壁の細胞が弱くなることです。

ビタミンB2は、過酸化脂質を分解する働きをします。

ナイアシン:玄米6.3→精白米1.2(mg)

ナイアシンは、胃腸の機能を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康を維持します。

血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、心筋梗塞の再発を抑えます。

ビタミンE:玄米1.3→精白米0.2(mg)

ビタミンEは老化防止のビタミンです。

過酸化脂質の生成を抑制し、貧血、白内障、心筋梗塞、脳卒中の予防、発ガン力を低下させます。

食物繊維:玄米3.0→精白米0.5(g)

食物繊維には水溶性食物繊維不溶性食物繊維があります。

水溶性食物繊維…水に溶け、血糖値の急な上昇を防ぎ、血中コレステロールの吸収を抑え、高血圧予防効果など、生活習慣病の予防に効果的です。

不溶性食物繊維…水分を吸収して腸内でふくらみ、腸のぜんどう運動を活発にして便通を促進させるので、便秘解消、大腸がん予防にもなります。

未精白米の種類

精白米

玄米…もみからもみ殻だけをとりのぞいたもので、ぬかや胚芽がついています。玄米だけでは食べにくいです。

胚芽米…玄米から外側のぬかを取り除いたもので、玄米より食べやすく、胚芽部分にはB1やEが含まれており、それらの栄養素をそのまま摂取できます。
分づき米…精白の度合いを少なくした米。

玄米から5割だけぬかを取り除いたものは五分づき米、7割くらいを除いた米を7分づき米といいます。

精白の度合いが高くなるほど、米に含まれる栄養分が失われます。

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