雑穀米〜ひえ〜種類:イネ科キビ属

ひえは小粒で色はグレーがかっています。炊き立てのひえはくせのない香り・味で抵抗なく食べられますが、冷めるとパサパサします。ひえ単体で炊くには一晩アク抜きをする必要があります。

ブレンドされた雑穀米に入っているひえは、アク抜きの手間もかからず、冷めてもパサパサしません。

雑穀米ひえの栄養素〜食物繊維、ミネラル、マグネシウム、たんぱく質

ひえにはミネラルなどの栄養成分がバランス良く含まれています。

特に便通を良くする食物繊維を白米の8倍以上、歯や骨をつくるマグネシウムは4倍、亜鉛、リンも約3倍含んでいるのです。

また、ひえに含まれるたんぱく質は、血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)値を高める働きをするとされています。

ひえ、きび、あわ、精白米の栄養成分

雑穀米ひえの特徴

ひえは低温や冷水などの冷害、悪条件な環境に非常に強い雑穀米です。発芽時を除いては干ばつにも強く、土壌の乾湿に左右されません。

また酸性土壌や塩害にも強く、やせ地でも育ちます。

そして、ひえはアクが強いので虫がつきにくく、30〜40年くらいの長期保存も可能で、非常食として用いられてきました。

二宮尊徳が農民にひえ栽培を奨励したおかげで、大飢饉を逃れた話は有名です。飢饉の際、稲は全滅しましたが、あわとひえは半分できたという記録も残っているようです。昔からあわやひえが人々を助けてきたというわけです。

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